第一章

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「蟲どもめが。白虎と知っての反乱か」 聖獣の中でも、最高ランクに位置する四聖獣は、常に下位ランクの聖獣にその地位を狙われている。 だが、蟲などの下等聖獣が単独で聖獣に反乱することは、ほとんどない。 ハクは蟲が誰かに操られているものだと感じた。 蟲の数はどんどん集まってきて、今では、道と壁びっしりに蟲がうごめいており、ハクを攻撃するタイミングを伺っている。 そのうち、道路に群がっていた蟲の一部が、ハクに向かって、飛びかかった。 ハクは素早く反応して、その方向に向けて、吠えた。
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