148人が本棚に入れています
本棚に追加
ハクは蟲を攻撃するのではなく、賢一を守るように、賢一の身体に覆いかぶさった。
その時、ハクの身体の上を青白い炎が舞った。
一瞬で蟲達は焼かれ、焦げて下に落ちた。
「なんや、えらいピンチやな。助けたろか?」
空から、1人の少年が下りてきて、ハクの隣に立った。
「ハヤトか?」
「ヒーローっぽい登場やろ? ……ん? お宅の坊ちゃんは昼寝中かいな」
「気をつけろ。蟲の数が多すぎる」
「上から見てたのよ。それぐらい知ってるわよ」
ハヤトと呼ばれた少年の頭上から女性の声がした。
最初のコメントを投稿しよう!