無理だね…

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遠距離でこっちまで来るとなるとママさんの許可が必要になる。そこで俺からお願いしてみたのだが… 『…ってことなので心彩と一緒に過ごしたいんですけど…』 「まぁその気持ちは分かるけどねぇ…親父さんになんて言おうか困るのよねぇ…」 確かにそうだ…いくら仲が悪いとはいえ一緒に暮らしているのだから急に居なくなったりしたら心彩にも悪いしママさんにも迷惑がかかってしまう。考えてはいたがやはり難しい。一日や二日ぐらいなら親戚の家に遊びに行くとか言うとか言ってたがそんな早く帰るつもりもないらしく一ヵ月くらいはこっちのこともよく聞いたり知りたいらしい。心彩にとってこっちの世界を見る事がとても嬉しいようだった。もちろん俺も同じだ。心彩の住んでる場所や好きなお店好きな風景。一緒に見て楽しむことが出来るのだ。近くに居たら当たり前なのだが遠いと当たり前のことがとても大切に思えた。愛し合って一緒にいれることがどんなに幸せかどんなに楽しいことか改めて身に染みた。どんなに不釣り合いだったりどんなにバカップルであっても一緒に居れるのだから幸せなのだ。とても楽しい嬉しいことなのだ。愛し合ってる人と一緒にいれることがどんなに幸せなのかって。
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