柳我 幸 - ユウガサチ

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「…?それは?」 「私と旦那の写真よ。この時はまだ、二人共笑ってたのね…。」 写真をテーブルに置くと、幸は下を向いた。 すると次は肩が少し震える。 泣いてるのだろう…。 「穏やかそうな人ですね。」 「…そうね。私もそこに惹かれたのかもしれないわ。」 ヤクザと言えば熊の様な…怖い人が浮かんでくるだろう。 だが写真に写っている男は違った。 普通に生活していれば、周りからは一般人に見えるだろう。 なにより、写真の中の男は心地良い雰囲気をだしていた。
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