眞鍋 秀一 - マナベシュウイチ

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「あの…。すいません。」 男が呼んだので、リクは駆け付けた。 「はい、なんですか?」 「これ…内蔵って書いてるけど、なんの内蔵ですか?」 おやおや…。 今日のお客様は優秀だ。 読める人なんて、少ないのに。 「一番新鮮な部分を。」 「えっ、それじゃ…古い物は。」 「私がお食べします。」 リクが微笑むと、男は以外な言葉を発した。 「そっ、そんな! 古い物でいいですよ。食べ物達が可哀想です…。それに貴方も。」 「……。」 リクは一瞬固まるが、すぐに微笑んだ。
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