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校舎を出たとき、奈月は思い切って聞いてみた。
「ねぇ、1つ聞いてもいい??」
「ん??何??」
「さっき碓井くんが教室に来たのってなんで??」
「なんでって…それは…」
悠斗は1度奈月に顔を見られないようにそっぽを向いた。
「それは…渡部が見えたから…。」
「えっ??私??」
「そうだよっ!!好きな子が見えたから試合さっさと終わらせて行ったんだよ。」
「悪いかっ!?」なんて言ってるが、顔が真っ赤で迫力がない。
―でも、私の顔も負けじと赤いんだろうな…。
風がさっきよりも涼しく感じるのはきっと顔が赤いせい。
『この顔が赤いのは私が好きになってしまったキミが原因』
―思い切ってこの気持ち伝えてみようかな??
END
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