いつだって思い出すのは

6/10
前へ
/103ページ
次へ
そして、花見の日。 約束した日のように空は澄み切っていて桜も満開。 これほど花見日和な日は無いんじゃないかってくらい。 だけど、俺の視界を占領してるのは花よりもきれいな笑顔の君。 俺たちはさくらの手作りのお弁当も食べてのんびりと花を見ていた。 さくらはずっと桜を見て微笑んでいる。 「ほんとに桜好きなんだな??」 「えっ??」 「さっきからずーっと見てるから。」 「…うんっ。」 ちょっと恥ずかしそうに答えたさくら。 「…まぁ、俺はこっちのほうが好きだけど。」 「えっ!?」 俺はさくらを抱き締めた。 さくらは恥ずかしいのか耳まで真っ赤だった。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加