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昼休みを告げる鐘が鳴り始める。
すると亮が俺の肩を叩いてきた。
「なぁ慧、今日は屋上に弁当食いに行かねーか?」
「いつも教室で食ってるのになんでいきなり屋上なんだ?」
「まぁまぁ。きっと屋上はポカポカして気持ちいいぜ! 早くしろって!」
―£―
無理矢理亮に引っ張られて屋上に来た。
するといきなり女子の声がしてきた。
「りょう~! こっちだよ!」
屋上の端で手を降っている女の子が見える。
「ごめん、遅くなった! 慧行こうぜ」
俺は訳もわからず亮に付いていく。
「慧、紹介するよ。前に話した俺の彼女の植田瑠璃(うえだるり)だ」
「瑠璃です。ちゃんと話するのは初めてだね。よろしく慧君!」
どうやら亮は彼女を俺に紹介したかったみたいだな。
この子は確か五組だったから話したことはないけど、亮の彼女ならきっといい子だろうと思った。
「時枝慧です。よろしくね」
「悪いな慧。瑠璃がお前と話したいって言うから無理矢理連れてきたんだ」
ん?
植田が俺を連れて来るように言ったのか?
なんでだ?
「とりあえず瑠璃も慧も座って飯食おうぜ!」
亮の一言でやっと昼食が始まった。
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