□恋した瞬間■

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「優真!?1人で行けるから良いよっ!」 私は焦りながら優真に言った。 「良いから…」 「授業受けてよ!」 「そんな足で歩けるわけないだろ…良いから大人しくしてろ…」 優真の口調は冷たいケド…顏は悲しそうな顏をしていた。 そして保健室につくと、誰もいなかった。 「保健の先生出張でいねぇんだ…」 ボソッと優真が呟く。 「そこに座ってろ」 と言って優真は棚からテーピングを持ってきた。 「ほら…足」 私は渋々靴を脱ぐ。 「悪かったな…」 「えっ…?」 「入学式ん時俺が足踏んだからだろ?怪我したの…」 私は…つい黙ってしまう。 そして… 「わっ><」 頭をクシャクシャと撫でられた。 ドキッ 私はこの時…優真を好きになったんだ。
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