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僕も妻も、あの鏡がある家で例え一日でも夜を過ごす気にはなれず…
その日の夜は二人で飲みに行く事にしたのです…。
その店は明け方の7時頃まではやっている店だったので、あの家に戻る時間には調度良いし…
しかも、お酒が入っているからすぐに寝られるだろう…そう、思ったからです。
店から出た時はもう、すっかり外は明るくなっていました…
『これなら大丈夫だな…今日は、霊媒師の方が鏡を引き取りに来るから…それまで寝ておかないと…』
僕と妻は急いで家に向かいました…。
家にたどり着いたのですが…
酔っ払っているせいか鍵穴になかなか鍵が刺さらず、やっとの思いで玄関の中へ入り…ふらつきながら洗面所へ…
歯ブラシに手を伸ばした時でした…
『ドスン!!』
後ろで音がしたので、顔を上げ目の前の鏡から後ろを見ると…
妻が尻餅をついていました…
が…妻の表情が何かに脅える表情だったので、鏡越しに妻の視線を追ってみると…
『!!』
鏡に映る一番端…つまり、僕の斜め後方の角に…真っ白い顔の髪の長い女が立っていたのです…。
その瞬間、酔いは一気に覚め 心臓の鼓動が激しく鳴り出しました…
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