~再会~

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武彦がテーブルから離れると五人は昴のライブに行くか行かないか話していた。春人は四人にチケットを渡すと、     『 絶対損はさせないからいこうぜ!…はい!きまり!とゆう事でライブ行き決定です!行かないなんてありえません!』  春人がいつものノリで調子よく言うと透夜がチケットをみながら、           『 これ、一週間後の土曜の夜だぜ!? 今度の土曜はみんなで悠紀子の家でパティーするんだっていきまいてたの誰だったかな!?』          透夜の言葉に春人は一瞬で表情を曇らせると頭を抱えて悩み始めた。そんな春人を見ながら凛子が           『 あのさチケット良く見てみ…夜の八時からだよ!? それまでは時間あるんだから悠紀子の家に集まれるでしょ?土曜は学校もないんだし…はぁ…あいかわらずバカだね…』     凛子がほほに手をつきながらため息まじりに言うと春人はその言葉に納得して一人うなずいて笑顔を見せて喜んだ。そんなやりとりを見て悠紀子は、  『 って事はライブ見にいくんだ…春ちゃんの知り合いなんだし仕方ないね…じゃ来週の土曜はお昼過ぎに私の家に集合でいいかな??』         悠紀子が笑みを浮かべて言うと四人は賛成してうなずき返事を返した。そうして五人がいつものたわいもない会話で盛り上がっていると武彦が新メニューらしき食べ物をテーブルの上にドンっと置くとそれを見た泉達は驚いて何も言葉を言えずにいると武彦が自慢気に、    『 どうだ!驚いただろ?超ドデかバーガー武ちゃんスペシャル!!五人でも多すぎたかな?まぁお前達なら完食してくれるだろ!!遠慮せずにほらたべちゃいな!』          武彦が言った通り五人の座るテーブルの上に見たこともない様な大きなバーガーが置かれている。それを見た五人はあっけに取られて何も言えずにいると『 藤さんこれはちょっときついかもよ!?男五人ならまだしもうちには女性が三人いるんだから考えて出してくださいよ!』              透様の言葉に武彦はしばらく考えポンッと手の平を叩くと、カウンターにいる昴を読んで手招きすると昴は不思議そうな顔をして席を立つと武彦の所にやってくる。武彦は目の前に来た昴を見てニヤリッと笑みを浮かべて肩に手を置くとその表情に何か嫌な予感を感じた昴は苦笑いを浮かべて少し後ずさりをした。
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