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授業が再開し少しふてくされた表情で窓側の一番後ろの席に着くと泉に清楚な顔立ちで黒髪のロングヘヤーの女の子が小声で話しかけてくる、 『 何かあったの!?』 そう女の子が言うと泉は鞄の中の荷物を出しながら、 『 朝少し寝坊しちゃって、それに…あっ…!?』 泉が言葉を止めると女の子は不思議そうに泉を見て、 『どうしたの!?』 泉はその問いに何でもないと答えると、心の中で 〈 あの音楽もう一度聞きたいな…またあえないかな…〉 そう呟やくと窓から見える景色をみる。そして1日の授業も身に入らず午後の最後の授業まで朝の出来事の事を考えていた。そして最後の授業も終わり泉が席を立とうとすると、 『今から職員室いくんでしょ!? 私終わるの待ってるから!それにみんなそろそろ教室に来る頃だとおもうしみんなで教室にいるから早く終らせてこないとね。』 女の子が鞄に荷物をいれながら笑顔でそう言うと泉はうんと笑顔でいい返し職員室へと向かった。泉が職員室の前まで来るとドアをノックし挨拶をしながら中へと入っていく。 職員室の中に入った泉は先生の姿を見つける。先生は泉の姿を確認すると、 『泉ちゃん今日は寝坊かしら!?そんなんじゃだめよ!従姉妹としては恥ずかしいわよ。』 先生がそう言うと泉は先生にてへっと舌をだして笑顔をみせると、 『 ごめん静姉!もうしない様にするから。』 静姉こと南静香(みなみしずか)は泉が通う聖欄学園の先生にして従姉妹。そして静香がはぁと泉の笑顔を見てため息をついて明日から遅刻しないようにと注意を軽くすると泉は元気よくはいっと返事をして職員室を後にする。
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