~再会~

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 早歩きで歩きだした泉は、 〈 なんで私がっかりしてんだろ!?それに少し動揺してるし…なんなの一体!? わけわかんない…〉          そう心の中で呟きながら歩いていく。そしてその泉の後を追いかけて悠紀子達も早歩きになる。そして前を行く二人は泉達の様子も気にかける事なく大通りから離れ路地裏に入っていくとアパートや民家が立ち並んでいて、その立ち並んでいる路地裏をしばらく歩くと一軒だけおしゃれな洋風の店があり春人と凛子はあいもかわらずなじりあいをしながらその店に入っていく。            『 いっらしゃいませ~!ってお前達かぁ~…』       店に入った二人にメガネをかけた茶髪で長い髪を束ねた背の高い男性ががっかりした表情で言うと、春人は息をきらしながら店の一番奥のテーブルのソファにすぐさま座ると、     『 酷い言い方しますね藤さんは…自分がこいっていったくせに…とりあえずコーラ!』  春人がゆうと男性は凛子に話しかける、         『 はいはいコーラね…で凛子ちゃんは何にする!?』    男性が言うと凛子も少し息をきらしながらテーブルを挟んで春人の前に座ると、     『 私はレモンティーで!』     凛子がそう言うと男性は返事をして店の奥に行くと、泉達も遅れて店に入ってきた、 『 あれ!?マスターは!?』  透夜がそういながら春人の横に座りながら言うと、凛子の隣に悠紀子が座りその横に泉が座る、そして、       『奥に入っていったよ!』   凛子が言うとその時男性が店の奥から五人分の飲み物を持ってくる。          『 はい!おまちどうさま!泉ちゃん達もいつものやつでよかったんだよね!?』      男性が笑みを浮かべて言ってカウンターに戻ると悠紀子が、『 さすが藤さんだね!よくわかってるよね!ねっ泉!!』   悠紀子がそう話しかけるが泉は黙ったままコップの中の氷をストローでくるくるまわしている。そんな泉の態度を見た透夜がパンっと手の平を泉の前でたたいた、         『 あっ!!ごめん考え事してた…なんの話しだっけ?』   泉がそう言うと凛子がその様子を見て話しかけようとした時一人の男性が店の中に入ってくる。
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