∫俺だけを、見て∫

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アタシは なにも言えなかった。 もしかして… 嘘ついたのバレたかな…? すると隼人は アタシに向かってズカズカと近付いてくる。 しかも とても険しい顔で。 「なに1人で帰ろうとしてんだよ? 仮になあ、 用事があったって 送るぐらいは 俺だってできるし!」 隼人の顔を 恐る恐る見て見ると いままでに見たことないような 怒った顔だった。 ひっひえぇ~…。 アタシは 思わずすぐ謝る。 「ごっごめん…。」 すると隼人は 無言でアタシの手を掴み、 ズカズカとアタシを連れてゆく。 駐輪場に 強引に、強引に。 そして隼人の 自転車の前で 「はやくここに乗れよ。」 隼人は自転車の荷台に手をトントンして、 “ココ”にはやく乗れと アタシに指示する。
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