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カタカタと肩を震わせる文次郎の背中をぽむぽむと叩いて、長次がため息を吐く。
すると仙蔵の背後から
「長次ズルいッ!私も文次郎を抱きたいのにッ!」
と体育委員会委員長、七松小平太が参戦。
長次と同室の彼だが、本日は「体育委員会委員長主催・裏山標高500m100本ダッシュ」を体育委員会委員全員と行っていた為(なお、委員は強制参加である)、不在だった。
帰ってきたばかりなのだろうか、未だ制服のままだ(制服と顔の汚れ具合からして風呂もまだだろう)。
「馬鹿野郎!今はそれどころじゃねぇッ!!」
文次郎が一喝するが、小平太は唇を尖らせて「長次ズルいズルい!」と後ろから羽交い締めにする様に文次郎に抱き着いた。
途端に仙蔵の顳に青筋が浮かぶ。
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