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「誰に当たるか全く解らんぞ。自分で選ぶ事も不可能だ。私が厳選なる抽選でお前達の相手を決めておいた。更に言えば、今回は情報を聞き出すのが目的ではない。相手に合わせ、相手を満足させるのが目的とする」
「イかせたら合格って事ですか?」
「ちょっと意味が違うが、そういう事だ」
「先生」
「何だ、竹谷」
「誰に当たるか解らないって、一体範囲は...」
「忍術学園の誰か」
「えええーっ!!!」
流石に五年ろ組みの生徒は全員驚愕の声を上げた。
範囲が忍術学園と言う事は、男も女も関係ないではないか。
下手をすれば先生にも当たる可能性がある。
「安心しろ。下級生と畜生には当たらんようにしてある。食堂のおばちゃんも範疇外だ」
いやいやいや、ちょっと待って下さい先生。
学園長とか山田先生とか戸部先生とか、万が一松千代先生とか日向先生とかに当たったら自分達どうなるんだろう。
下手したら一生もんのトラウマだ。
「相手には既に名前を教えてある。勿論今からお前達にも教えるが、先手を賭けるかどうかはお前達次第だ。向こうからアプローチをかけてくる場合もあるが...。あぁ、駄目だと思った奴は辞退してもいいぞ。ただし、罰ゲームと補習は覚悟しておけ」
五年ろ組み全員が祈った。
(どうかマシな人とあたりますように-ッ!!)
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