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春~胡桃の相談~
夜
白金家
※胡桃は二人暮らし
胡桃
「ねぇ!瑠逶!ちょっと聞いて欲しい事があるんだけど…」
瑠逶
「何?胡桃ちゃん」
ちなみに瑠逶は胡桃の親戚で同い年。親がいないから胡桃の家に住んでる
胡桃
「うん…実はね今日桜と話してたらいきなり割り込んで話題に混ざってきた七海って子がいてさ、そしたら、なんかズキ…って」
瑠逶
「……(^_^)」
胡桃
「な、何で笑ってるの?あたし、何か病気?重病!?」
瑠逶
「ふふ…それは違うわよ?胡桃ちゃん、まだ確証は出来ないけど、それはきっと“恋”ね」
胡桃
「ふぅん…恋かぁ、へぇって!こい、コイ、こイコい、鯉、恋…恋!?はぁ!?ちょ、待って!愛してるとか、kissしようだとかの!?」
瑠逶
「えぇ…その通りよ…胡桃ちゃんはきっと桜ちゃんを好きになったのね…それで七海ちゃんに嫉妬したのよ…」
胡桃
「うぇぇッ!?って事はもしかして、もしかしなくても、あたし、女の子を好きになっちゃった?同性愛!?レズ!?GLぅッ!?禁断の恋愛!?禁忌を侵したぁ!?」
瑠逶
「あ、あはは…そうよ…そういう事よ…でも…世間体を考えなきゃね…だから…」
“諦めなさい…”
瑠逶のその言葉が哀しく胸に響いた
ズキ…
気が付くと知らず知らずの内に涙がつうっと頬を零れ落ちた
ぽろぽろ…と
その涙が女の子に恋してしまったと言う現実を突き付けた
息が苦し…い…よ
その日胡桃は気絶するように眠ってしまった…
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