request 1~プロローグ~

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黒いコートの男『さて、それじゃ始末するとしますか。』 カシャンと言う音に続き、弾丸がリロードされる。 言葉とは裏腹に表情は笑っていない。 いつでも弾丸を発射できるようにトリガーに手を掛けている。 このあたりで目撃されたシャドウは本来の戦闘能力はなく、“使い魔”とされることもめずらしくない。 しかし、厄介なのはその特性。名前の通り“影”つまり周囲の物の戦闘能力を一時的に自分の物にしてしまう。 既に液体のような形になり、散らばる魔物の残骸へと流れだしていた。 なるほど、こいつがこの辺りにマーキングしていたから縄張り争いが拡大したのか。
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