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シャドウ『モット・・・カラダ・・ヨ・・コセ』
耳障りなギィィという泣き声と共にとぎれとぎれ言葉が聞き取れた。
ユーリック『わお、こいつは………普通のシャドウなんかじゃないな』
ガガン!!
口笛を吹きつつ触手に威嚇射撃をし、黒い物体を牽制する
シェル『ええ、私も今気付きました。』
普通シャドウはしゃべる事はできない、となると考えられるのは………
ユーリック『手配モンスターか!!』
出発前にマスターから事前情報としてこの辺りのモンスターリストに載っていた気がする。
長年生きて知恵が付けば、通常では倒せない魔物が出てくる。
そんな奴らは決まって、賞金が付き、手配書により手配されることからこの名が付いた。
白銀のオーラとともにシェルのグローブが光る。
シェル『アースジェイル』
シェルの右手から光が放出される。
光りに触れた大地が裂け、ガパッと口を開けシャドウの足にあたる部分を捕らえた。
シャドウ『ギギ………オノレ』
変形しすぎた体の重みのせいで動きを止め、隙ができた。
ユーリック『サンキュ!!』
木の上から跳躍するとシャドウの“頭”っぽい部分めがけて乱射した。
確かに貫通しているのだが、手応えがない。
シェル『詠唱破棄ですからあまり持ちませんよ』
バチバチとシャドウと接する魔法陣の部分がスパークしはじめる。
そう言った直後シャドウが腹の辺りから分裂して二つになった。
ユーリック『やっかいな相手だなー相性悪いっての』
シェル『あちらもやる気のようですね』
バックステップで新たに作り出された触手を避けシェルが応える。
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