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「アンパ○マン、パトロールに行ってきておくれ。」
「へい、ジャムのおやっさん!」
俺は威勢よく返事をして、もはや職務と言うよりは習慣となりつつあるパトロールに出かけた。
俺が光の速度で飛びながら、周りが歪んでいるのを見て楽しんでいると、下界から子供の泣き声が聞こえてきた。
「えーん、えーん」
俺は急停止して、泣いている子供――人間では無いのだが――カバオ君の前に着地した。
「どうしたんだい?カバオ君。」
「お腹が空いて困っているんだ…。」
ならばおいおい泣いていないで、さっさと食料を調達しに行けば良いものを――そんなツッコミはさておき、俺は内心にやり( ̄ー ̄)とした。
俺は懐から注射器その他を取り出して、言った。
「じゃあコレを注射してあげるよ。」
「何、それ?」
「コレはね、お腹が空かなくなる上に面白い幻覚がいっぱい見られる魔法の薬なんだよ。」
「ホントだか?」
「ああホントだよ。」
俺は満面の笑みで答えた。
「うーん、それじゃあ頼むだ。」
ヒッヒッヒ、カモだぁ!!
俺は内心大爆笑しながら、カバオのアフォにクスリを注射した。
「ウ…ウィッヒー!!」
カバオ君はアッチの世界の住人になった。
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