トゲトゲ惨~川上 静江~

5/8
前へ
/124ページ
次へ
 目の前に置かれたたこ焼き…全部で12個…だいたい、辰美の考えそうな事はわかっている。 辰美「察しの通り!この中の二個は針が刺さったかのような辛味がほどばしる、激辛たこ焼きで~す。最終的には二人が生き残るまで食べるって流れ。で、勝ち残った人が…」 新橋「…絶対命令の権利を得る…って訳ですか?」  くだらねぇ~ほら!誰かなんか言ってやれよ。伶奈とか絶対やらないだろ… 伶奈「面白い…やりましょうか」  やんのかよ!?私は口からでかかった言葉を飲み込んだ。何故か、皆やる気満々だ… 桜「あ、始める前に…ちょっと失礼しますね」 村上「俺も!」  何人かが席を立つ。まぁ、トイレだろうが…  全員が揃った所で、ゲームが始まった。談笑しながら口に運ぶ… もぐもぐもぐ…  どうやら、セーフのようだ… ギャアアアアアア!!  耳をツンザクような悲鳴が店内に響き渡った。 バタ…  新橋は椅子から転げ落ちて倒れた。 美鈴「…いつも無口は新橋さんが、あんな悲鳴をあげるなんて!?」  想像を絶する激辛のようだ…あと一つは誰が!? バタ…  倒れたのは、真理だった。一言も発っさい質素な最後(死んではいない)だった…  そして、またテーブルにたこ焼きが並べられた。次は10個…
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7099人が本棚に入れています
本棚に追加