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ドアが開いた。
ガチャ
女「ちわ~す!」
赤い髪をした、女が入って来た。彼女は下の階で古着屋を営んでいる、『川上 静恵』辰美の親友である。
静恵「なぁ?今日、これから焼肉行こうよ!オマエのオゴりで」
辰美「…なんで、私のオゴりなのよ?」
静恵「とぼけたって無駄よ。金、入ったんだろ?激安で部屋貸してるんだ。焼肉オゴるくらい、当然でしょ」
辰美「地獄耳の焼肉馬鹿が!?オマエのような乳を強調した服ばかり着るような女に、これ以上栄養を与える訳にはイカン!(身長159・B89=F‐CUP)よって、吉●家で十分だ!!いや、むしろ吉●家に行きたい!!」
静恵「じゃ、七時に店閉めるから、牛●で焼肉な♪」
静恵は言いっぱなしで出ていった。
辰美「人の話、聞きゃしねぇ…悪夢だ…止む終えない。義人、今日は焼肉地獄に決定だな。」
義人「…今日は、予定があるから無理です」
辰美「付き合いワリィなぁ!なんだ?また、あの性悪女と会うのか!?」
義人「桜ちゃんは、性悪じゃない。むしろ、天使だ。じゃ、そういう事で」
辰美「くそ、あんな子供みたいな女のどこがいいんだ!?オマエはロリコンか?って、いないし!」
義人は、すでに事務所から出ていた…
義人は、渋谷駅のモ●イ像の前に立っていた。今日は、あいにくの天気。小雨がパラついている。
女「おまたせ!」
義人の前に、薄い黄色の傘をさした、可愛らしい女性が現われた。
彼女の名は『春川 桜』義人の通っていた高校の後輩であり、彼女である。年は22歳。今年の五月には23になる。身長150㎝小柄で誠実そうな風貌から、学内でも人気があった。なぜ、この娘が義人の彼女なのか?友人達は口を揃えて言っていた。
義人「やっぱ、保母さんって忙しいんだ?」
桜「最近、霧坂さんって人が急に辞めちゃって…人出が足りないんです」
義人「そうなんだ…大変だね」
淡々とした会話。二人は、以前から知り合いではあったが、付き合い始めたのは三ヵ月前からである。義人の友人が企画した、合コンで偶然再会したのだ。
二人は渋谷の街を歩きながら、会話をしていた。
桜「ねぇ、義人さん。占いって…信じる?」
桜は、義人の目をまっすぐ見つめながら言った。
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