7099人が本棚に入れています
本棚に追加
/124ページ
水晶玉に、映し出されたのは…壁にはり付けられたられた、蝶々だった。
義人(昆虫採集?なんか、針で串刺しって…とがってる針を直接見てる訳じゃないけど、不快だな。ってか、僕の前世は蝶々?)
画面が急に変わった…
義人「!?な・んだ!?これは…!?」
水晶玉には、体中に針を刺された女性が映し出された。義人は、吐き気をもよおしたが、口を押さえ込んで耐えた。
占い師「何が見えたかは、あえて聞きませんが…水晶に映る映像は、私には見えません。それは、前世で貴方が見た映像です」
そして、次々と針が突き刺さった女性が映し出された…
義人「もう、いい…やめてくれ…」
占い師「では、『ハッピーコース』最大のポイント。前世の魂を呼び出します。」
義人「!?何…をするって?」
占い師「ド~げ~ザ~え・モーン!!!」
占い師は叫んだ。
義人は凄まじい胸騒ぎを感じた。
義人「や・め、ろぉ!」
雷が落ちた。部屋は静寂に包まれた。
占い師「…すいません。失敗しました。貴方の前世の魂が感じられません…お代は半分で結構です。お帰りは、あちらです」
義人は、青ざめたまま、部屋を出た。
桜「!?どうしたんですか?真っ青ですよ!?」
義人「ごめん…今日はもう帰るよ…また、連絡するから…」
義人は桜と別れ、雨に濡れながら帰りの電車に乗った。
義人(あれは…僕の前世が見たものだと?針のような尖った物がまるでダメなのに、針を人に刺していたと言うのか!?ありえない…)
義人は、深いため息を吐いた…
最初のコメントを投稿しよう!