暗躍

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カツカツ・・・ 乾いた足音が響き渡る。 ここはある建物内の廊下。 時間は深夜ということもあるにも関わらず、明かりは一切無く、辺りは漆黒の闇に包まれていた。 明かりを一つも付いていない真っ暗な闇の中、ある男は大理石の廊下を歩いていった。 その男の格好は黒のスーツ姿に黒のネクタイに黒革靴であり、顔は闇で覆いつくされていて容貌を見ることが困難だった。 そのまま廊下を歩いていると、特に装飾されていない普通の扉の前で止まった。 男は部屋を確認し、ノックした後、「失礼します。」と言いながらその扉を開け、中に入った。
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