642人が本棚に入れています
本棚に追加
カツカツ・・・
乾いた足音が響き渡る。
ここはある建物内の廊下。
時間は深夜ということもあるにも関わらず、明かりは一切無く、辺りは漆黒の闇に包まれていた。
明かりを一つも付いていない真っ暗な闇の中、ある男は大理石の廊下を歩いていった。
その男の格好は黒のスーツ姿に黒のネクタイに黒革靴であり、顔は闇で覆いつくされていて容貌を見ることが困難だった。
そのまま廊下を歩いていると、特に装飾されていない普通の扉の前で止まった。
男は部屋を確認し、ノックした後、「失礼します。」と言いながらその扉を開け、中に入った。
最初のコメントを投稿しよう!