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部屋の中を見てみると、中は薄暗くそこには本棚には古い書物や巻物が置かれていた。
そして奥には、会社の社長室にありそうな立派な机が置かれており、上は書物や巻物で覆われてた。
そしてその机の向かい側には人影があった。
「・・・只今参りました、頭。」
入ってきたその男は机に座っている人影に向かって一礼をした。
「・・・来たか。」
奥の人影がユラリと動き、俯く姿勢で言った。
声からすると若い男のようだ。
「・・・今回の任務は・・・ある男を連れてきてもらう。・・・頼めるか?」
「お任せ下さい。」
頭と呼ばれた男に対し、言われた男は敬意を込めて頭を下げた。
「よろしい・・・資料は後で睦月に送らせる。十二月(ジュウニツキ)の一人としての働きを期待するぞ。」
「ハッ・・・。」
そう言うと、男は風のように消えた。
「・・・よし・・・我々の願望実現も後少しだ・・・フフフ・・・。」
机についている男は不敵な笑みを浮かべた。
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