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詩奈はまた膝を抱え泣き出してしまった。
翼「詩ちゃん・・・・もう泣かないで・・・・」
詩奈に反応はない
それでも続けた
翼「詩ちゃん!僕が一緒にいてあげるよ!!ずっと一緒にいて僕が詩ちゃんをまもってあげるよ!だから・・・もう泣かないで・・・」
妹を亡くした時
生きる希望をなくした僕を励ましてくれたのが詩奈だった
詩「翼くん!私が一緒にいてあげる!私はなにがあっても翼くんの隣にいてあげるから!」
それを聞いて僕はどれだけ気が楽になったか・・・
それから僕は妹の分まで必死に生きていこうと決めたんだ・・・
だから・・・今度は僕が詩奈を励ます番だった
翼「詩ちゃん言ってたじゃん!僕の傍にいてくれる隣にいてくれるって!だから僕は詩ちゃんを守ってあげる!」
詩「じゃあ・・・翼くんは・・・私を置いてどこかに行っちゃったりしない・・・?」
独りぼっちになった詩奈が一番恐れているのは、独りになること・・・
それはわかっていた・・・。
翼「うん・・・絶対に置いていったりしないよ詩ちゃんの傍にいる。約束しよう?」
当たり前だ
それも含めて君を守ると決めたんだから・・
詩「うん!」
少女に笑顔が戻った
そして少年は笑顔になった
2人は手を繋いで歩く。
2度と離れることのないように・・・と願いながら。
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