第二章:転校生

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ただ求めるのは微かなぬくもり ただ与えるのは苦しみと孤独 ただ与えられるのは優しい言葉 翼「あれ?今日は早いな」 俺が登校するのはまだ誰も教室にいない時間だ。 教室の扉を開けると風が吹いた。 茶色のセミロングを風に靡かせて誰もいない教室で座っていたのは詩奈だった。 詩奈は振り向くと満面の笑みで問いに答えた。 詩「ん?へへ~♪今日は早起きしたからね♪いつもより早くきちゃった♪」 翼「そうか。」 それだけ言うと俺は自分の席へと向かった。 しばらくの沈黙 詩「ねぇ知ってる?今日ね~転校生来るんだよ??」 その沈黙を破ったのは詩奈だった。 翼「転校生??」 この時期に変だな、と思いつつその言葉を繰り返して聞いた。 輝「おっはよーーーーーう!あれれ?お邪魔だったかな?」 詩「あ!輝君おはよう♪」 扉をガラッと思い切り開けて入ってきたのは親友の輝だった。 この朝の静寂を楽しみたいが為にわざわざ早く起きてこの時間に来ているのに・・・ この馬鹿のせいで せっかくの静けさがどこかへ飛んでいった気分だった。 俺はノソッ・・・と振り返り 苛立ち気味にあいさつ代わりの憎まれ口を叩いてやった。 翼「うるせーよ!それよりお前なんで今日に限って早いんだよ?」 輝「ん~~!!よくぞ聞いてくれました!!!v(≧∇≦)v いえぇぇぇぇいっ♪今日は~~!転校生が来るということで、俺がこの学校案内することになったんだ!」 翼「・・・それと早くに来るのとなんの関係があるんだ?」 それを聞いた輝はまた良くぞ聞いてくれました!とその辺をピョコピョコ跳ね回りながら続けた。 輝「そんなもの翼に聞かせるため☆(>ω<*)b))グッ!!」 翼「失せろ」 輝「ヒドイ・・・||||(゜Д゜)」
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