10人が本棚に入れています
本棚に追加
「まさかカズマが飛行機知ってるとは思わなかったぜ!!
やっぱいーよな飛行機は!!
あの唸るエンジン!
優雅かつ繊細なシルエット!
そしてなんと言ってもあの空を駆ける雄姿はさながら大鷲のよう!
くぅーーっ!!!
痺れるぜっ!!!」
「おっ…おおぅ…」
身をテーブルの上へっ乗り出し豪快な身振り手振りで喋るレイジはもはや半狂乱状態だったため、俺は圧倒されてしまった。
「語ってるとこ悪いんだけど飛行機あるんだろ??
何処いけば乗れるんスカねー…」
このままだと話しが進まないと判断した俺は大変申し訳ないが重要な事を聞いた。
「おぉ!わりぃな、つい興奮しちゃって…ジュルリ」
なんでヨダレ垂れてんだよ…
「まぁ心配しなさんなって!………今晩教えてやっから飛行機の話しは母さんに振らないでくれ、頼む。な?」
急に声のトーンを落として喋るレイジの声色は、悪戯を企てている子供そのものだった。
「…了解。」
何をするか知らないがこの手の事は自分も経験があるのでレイジの頼みを了承した。
「サーンキュ!さぁーて…と。夜まで何するかなー…」
レイジは俺の返事を聞くとニヤッと笑いながら伸びをした 。
「え…あとなにもやる事無いのか?」
「おぉ、ないな。ひたすら暇だ」
…もうちょい頑張ろうぜ少年
最初のコメントを投稿しよう!