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―…俺の身に起こった事を包み隠さず話した俺。
レイジは俺にいろんな事を教えてくれた。
まずここは日本ではなくエルグマニラと言う巨大大陸。
この大陸はさらに五つの国で構成されていて、北のザイオン、南のエルザ、東のルーフォレスト、西のオフサイ、そして中央には1番大きな領土を抱える帝国アルカテラスが隣立している。
そしてここは東の国ルーフォレストの村ティーン。
周囲を森で囲まれているため緑の村と呼ばれているらしい。
「はは…まいったな……。マジでここ日本じゃねぇのかよ…。」
目の前に突き付けられた現実、信じられないが今の自分の状況からして疑いようもなかった。
「…なぁカズマだっけか?おまえさん元いた場所に帰りたいか??」
唐突にレイジが口を開いた。
「そんなんあたりまえだろ!?もしかして帰る方法しってんのか!?」
答えなんか言うまでもなかった。
いくらつまらない日常に飽き飽きしていたとしても、いきなり右も左も解らない場所にほうり出されたら誰だって帰りたいに決まっている。
「まぁ正確には知らないんだけどさ、知ってそうな奴なら知ってんだよな。…もう立てるだろ?ちょっと着いてこいよ。」
そう言ってレイジは立ち上がり部屋の外へと歩き出した。
俺はまだ微かに重い体を起こしてレイジに着いて行った。
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