引越し

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高校入学したその日 隣に引越しして来た。 その人は家族と一緒に引越しして来たのではなくひとりで引越ししたらしい。 ひとりなのに一軒家?と最初は思ったけどもしかして彼女と一緒に住む家か!と勝手に妄想していたら、その人が私の家に近付いて来てベルを鳴らした。 玄関に足を運び「はぁい」と言いながら扉を開けた。 すらっと長い脚にそれなりのがたいで若くてカッコイイ男の人が立っていた。 男の人は一礼をしてから言った。 「こんにちは。 今日から隣に引越しすることになりました市沢と申します。 これからよろしくお願いします。」 そう言うとまた一礼をした。 なんてカッコイイ……じゃなくてなんて礼儀正しい人だと思って見ていたら家の奥からお母さんが出て来た。
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