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俺は意味がわからなかった。
「こ~んな可愛いか彼女がいたんならさっさと紹介しろよ!」
佐久間がにまにま言う。
は?どうゆう意味だ?
俺に志乃以外の彼女がいた記憶なんてないぞ。
「ほおら。さっきから志乃がなんかしゃべりたそうやで?」
田崎がそういいながら志乃の背中を押す。
「・・剛ごめん。ばれちゃった。毎日お見舞いにきてたからさあ。」
あれ?きづけばここは病院・・。
「あれ?お前俺の・・妹じゃないのか?」
「はあ!?怒るよ剛!妹としてかみてなかったわけ?2年も付き合ってたのに!」
あ・・。俺の記憶と一緒だ・・。さっきのは全部夢だったんだ・・。
俺はうれしくてメンバーがまわりにいるのも忘れ志乃に抱きついた。
「ちょっ、剛。みんな見てる!!」
メンバーのみんなは顔をにんまりさせそそくさと病室を出て行った。
「まじうれしいよ。俺。」
「なにいきなり。」
「いや、ちょっとめっちゃ怖い夢見てたんだ。
ずっと。めちゃめちゃ怖くてたまんなかった。」
志乃の髪から優しいシャンプーに香りがただよう。
「ねえ、剛。その怖い夢の中でも私の事おぼえてた?」
「おぼえていたよ。お前の事はぜってえ忘れねえよ。死んだってわすれねえ。」
俺はこの恐ろしい夢をみるまえよりさらに志乃を好きになっていた・・。
「私の事好き?」
「もちろん。」
にっこりと笑う志乃。まじ可愛い。
俺は志乃の髪をなでながらゆっくり志乃の唇に触れた。
苦い夢が醒めて甘い君の唇に触れる瞬間がなによりも俺は幸せだった。
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