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オレらが出会ったのは、6月の雨の日…街の公園だった。
いつもと同じ平凡な学校生活。授業を受けて部活をして。本当は学校なんてつまらない。それでも毎日来ているのは、来年の高校受験の為。それが無かったら、とっくに自主退学しているところだ。
「疲れた…ちょっと公園で休んでいこうかな…」
今日の部活は3年生の引退試合が近い為か、いつもよりハードで、体力には自信のあったオレも流石に参っていた。
真っ直ぐに帰るつもりだったが、少しは休んでいきたいと思った。
この時間の公園は騒がしい子供達も帰っており、寄っていくのは犬の散歩をしている人くらいだ。
「犬…か」
散歩の風景を見ながら小さく呟く。
家では小さい頃から動物を飼う事が許されなかった。世話が出来ないから、すぐ捨てるだろうって、いつも反対された。
それなりの知識は犬や猫のしつけ方の本を読んだりして、頭に入ってた。
でも、飼わせてはもらえなかった…
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