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「さて…五十嵐の席は…」
キョロキョロと周りを見る
「先生、俺の隣、空いてます。」
スッと手が上がる
すると
パッと教室に緊張が走る
「おー。大和の隣が空いてたな。大和ー、女の子だからなー?」
「わかってますよ。」
その会話の意味が分からず、キョトンとする留希阿
「五十嵐、大和の隣に行きなさい。」
ニコッと笑う担任
「あ…はい!!」
急ぎ足で言われた場所に向かう
「…大和 修羅だ。」
眼鏡の奥にある、黒と紅のオッドアイが留希阿を見る
あれ…?
何か違和感がある…
髪は茶髪。赤縁の眼鏡をかけていて優等生のようだ。
しかし…
耳にはピアスがしてあり、
右2つに左1つの、計3つ。
眉毛はこれでもかという程細く、
制服のワイシャツも第三ボタンまで開けてあり、だらんと伸びたネクタイの下から、真っ黒なTシャツが見えている
首には犬の首輪のようなチョーカーと、シルバーのネックレスが。
手首にはシルバーのブレスレットや数珠のようなブレスレット。
指にはこれまたシルバーの指輪がはめられており、
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