優等生とヤンキー

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腰のベルトからは骸骨のウォレットチェーンが垂れ下がっている …これは…これは… ヤンキーや…!! ズガーンと留希阿に雷が落ちる 「どうした五十嵐ー?」 担任、澤田 新太郎(通称:澤ちゃん)が問う 「…あ…い…いえ…何でも…ナイデス…」 ガタガタと席に座る 「大丈夫か?具合悪そうだけど…」 修羅が留希阿の顔を覗き込む 「だ…大丈夫…大丈夫やから…」 「あれ。ピアス空いてんだ。」 サラッと留希阿の横髪を上げて耳を見る 「しかも左だけでも3つ…」 自分の顔から血の気が引くのがわかったんや。 アカン こいつに巻き込まれるって。 「…じ…自分関係ないやろ!!」 小声で言い、パシンと修羅の手を振り払う 「動揺してるね。大阪弁が出てる。」 ククッと笑う修羅 「やんちゃしてたんだ。前の学校で。」 全てを見透かしていそうな修羅の紅い左目
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