309人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなんごめんや。第一アンタと喧嘩する理由があらへん。」
修羅の手をギリッと握る
「っ…!!理由なんているか!!やりてェからやる!!それだけだ!!」
その言葉を聞き、バッと修羅の手を離す留希阿
「……なっさけなぁ…」
馬鹿にしたような笑みを零す留希阿
「やりたいからやる!?それやったらアンタはやりたかったら人殺しでもするんか!?」
今度は留希阿が、自分よりも背の高い修羅の胸ぐらを掴む
グイッ…
修羅に顔を近づける留希阿
「アンタみたいなカス…相手にする時間ももったないわ。」
吐き捨てるように呟く
「アンタみたいなのと喧嘩したら…『枝垂れ桜』の名が汚れる…」
留希阿の口から漏れた、
しだ
『枝垂れ桜』という言葉
「…枝垂れ桜…だと…?」
修羅の脳裏に数週間前の仲間からの話が蘇る
最初のコメントを投稿しよう!