重なり合う現実

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「ふぅ~」 春先の公園の夜風は冷たくて心地良い なんだか全て受け入れてくれるようだ 住宅街から少し離れた公園は会社から帰るサラリーマンしかみえない (…ん?) 公園のベンチからまたあの子が見えた その姿は泣いているようにみえる (この前は悩んでるように見えたが今度は泣いているのかよ) (考えすぎで話しかけたりなんかしたら迷惑ではないだろうか) そんなことをベンチから立ち、どうしようかと悩んでいると向こうはこっちに気づきみていた 向こうは軽く会釈して去ってしまった(くだらない事で悩んで話しかけそびれてしまった) (明日、またこの公園にいたら話かけてみるか…) そんなことを思いながらまた一本、火をつけて夜風を楽しんだ
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