優雅な外出

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その姿は凛として、他の猫をも寄せ付けず、それは立派なものだった。 しばらく何か言いたそうにこちらを見ていたが、やがて後ろを振り返り、ゆったりと歩き出した。 これからの第2の人生は、きっと素晴らしい物になる事だろう。 いつまでも人に殴られていることなく、自分の目と足でしっかり生活してほしい‥ 俺はユキの姿が見えなくなるまで見送った。 そしてなんとなく、胸に穴が開いたような気がした。
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