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『…そう、ボクは一人ぼっちさ。生まれた時から』
美しい長い銀色を靡かせ、懐かしそうに話す青年。
だけど、その青年は何処か歪んでいた。
『君は前にボクに言ったよね?《実の親に捨てられた》と…』
青年は唇を吊り上げながら、誰かに喋り掛ける。
『可哀想な愛しい君。そんな君は、本当は深く傷ついてたんだね』
青年はゆっくりとその誰かに近付く。
『でも大丈夫。君を悲しませる奴はもう、居 な い の だ か ら』
酷く歪んだ微笑みをしながら、愛しい'彼女'を見つめ、頬を白く細い指でなぞっていく。
『ずっと、ボクが君の傍に居てあげるよ』
人形の様な彼女に、愛しそうに唇に重ねた。
ソ ウ ス" ッ ト 一 緒 ニ . . .
("笑顔"の君を見れないけど、)
(ボクは君が居てくれるだけで十分)
end.. .
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