15人が本棚に入れています
本棚に追加
「セツナって、綺麗だよね」
『…はぁ?』
くるくると人の髪を指で弄りながら私に問う綺麗な銀色の髪の青年。
『私が綺麗な訳無いでしょ。貴方の方が一番綺麗だわ』
「僕が綺麗なのは前からだろう?」
こんのナルシが…っ!!
『はいはいそうですねぇー』
「何で棒読みな訳?僕何か言ったかい?」
『べっつにぃ~?』
「……へぇ」(ニヤリ)
うっゎ、今コイツ一瞬笑ったよね。
あら嫌だ、鳥肌が立つ…。
「そんな汚い言葉を言わなければ綺麗なのに…」
『クジャク…』
「何」
『キモイ』
「…………」
―――ドサッ
『―痛っ……えっ?』
いきなり身体ごとグルリと回り、目を開ければクジャクが私の上に覆い被さっていた。
つまり私は彼に押し倒されたのだ。
『ちょっ…!邪魔だから退けて!』
「嫌だね」
『テメッ…!いい加減に退け…』
次の言葉を言おうとしたら止められた。
いや、言えなかった。
突然クジャクの顔がドアップになったと思ったら、キスされた。
浅いキスから、段々と角度を変えながら深くなっていく。
『んぅ…ァッン…フッ…』
チュッ…チュッ…クチュ…
『……ふっ…ぁ…ハァ…ハァ』
「ご馳走様、中々良い声だすね」
『いっぺん二回死んできて』
「いくらなんでも命足りないって」
『じゃぁ一回死ね。そしてこの世からあの世へ強制昇天されて来て』
「遠回しにこの世から消えろと?」
『うん』
「もう一回やってあげようか?今度は最後まで」
『私腰動かなくなるから嫌ー』
口が悪くてもそんな君を愛してるよ。
(やんッ…ンあぁッ!!)
(セツナ淫乱…でも可愛い)
(死ッ…ね…!いやぁぁッ!!!)
(何回言ったら直るかなぁ)
end...
最初のコメントを投稿しよう!