永遠..

2/2
前へ
/27ページ
次へ
    「…俺の頬に何か付いてる?」   「うぅん、綺麗だなぁって思って」         ――私の指はきっと、君の頬にそっと         「俺の顔が綺麗?ぶっ、ははっ!」   「もぉ~、そんなに笑える事ぉ!?」   「いやぁー、真顔で言うから何か可笑しくて…ぷくくっ」   「ふざけないでよっ!」         ――触れるためにだけにあって        「怒った顔も可愛いな」(ニカッ)     そう言う彼は、私の頬に触れた。優しい温もりが居心地かった。 その日は、とても月が綺麗に輝いていた。         ――輝く月はきっと君と一緒にずっと         部屋の窓から、夜空に輝く月を見上げていた私に、彼も隣に座って月を見上げた。 その日までは私にとって幸せな時間だった。             「何があってもずっと、お前を守るから」             これが、彼の最後の言葉だなんて、思いも因らなかった…。                     「ずっと、私を守るって言ったじゃん…」         挫けそうな時に何時も隣に居てくれた彼は、ふざけた笑顔で自分を見てくれてた。   笑ってくれた貴方はもう、                 ――――居ないんだ…。             そう思った時、目尻から涙が溢れた。                     ポロポロと零れる涙は、悲しみでいっぱいだった。         ――今夜この街で、多分私が一番泣いている。                 どうかあの日の永遠を                           ―――――還して…。                         End...                   (目覚めたら全てが夢であってよ)     (そしてまたふざけて)                         駄目作ごめんなさい。 (歌詞無断拝借/永/遠/)
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加