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「…俺の頬に何か付いてる?」
「うぅん、綺麗だなぁって思って」
――私の指はきっと、君の頬にそっと
「俺の顔が綺麗?ぶっ、ははっ!」
「もぉ~、そんなに笑える事ぉ!?」
「いやぁー、真顔で言うから何か可笑しくて…ぷくくっ」
「ふざけないでよっ!」
――触れるためにだけにあって
「怒った顔も可愛いな」(ニカッ)
そう言う彼は、私の頬に触れた。優しい温もりが居心地かった。
その日は、とても月が綺麗に輝いていた。
――輝く月はきっと君と一緒にずっと
部屋の窓から、夜空に輝く月を見上げていた私に、彼も隣に座って月を見上げた。
その日までは私にとって幸せな時間だった。
「何があってもずっと、お前を守るから」
これが、彼の最後の言葉だなんて、思いも因らなかった…。
「ずっと、私を守るって言ったじゃん…」
挫けそうな時に何時も隣に居てくれた彼は、ふざけた笑顔で自分を見てくれてた。
笑ってくれた貴方はもう、
――――居ないんだ…。
そう思った時、目尻から涙が溢れた。
ポロポロと零れる涙は、悲しみでいっぱいだった。
――今夜この街で、多分私が一番泣いている。
どうかあの日の永遠を
―――――還して…。
End...
(目覚めたら全てが夢であってよ)
(そしてまたふざけて)
駄目作ごめんなさい。
(歌詞無断拝借/永/遠/)
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