再会

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再会

数日後……意外な場所でアイツとの再会を果たした。私の中じゃ、半ば忘れかけてたことだったのに…。 「…次、日本史か…たまには、いいよねっ」 そう呟くと、私は教室を後にした。 “カチャ” 眩しい光と、心地よい風が体を包み込む。 「んっー…やっぱ、こーゆー時間も必要よね」 そう、所謂…エスケープ、サボり。 見た目が物静かで普段真面目に授業聞いてる子はサボらない……そんな偏見持たれたらこっちが疲れちゃう。 空を仰いで深呼吸をひとつ。 「へぇ…、アンタでもサボることあンだ?久しぶり、工藤美琴さん」 聞き覚えのある声が、私の休息を遮る。 「……貴方、誰?」 「…ふーん、噂通りだな。俺のこと覚えてない?最近、雨宿り中に劇的な運命の出逢いがあったろ?」 「…あれ…貴方だったのね。同じ学校で尚且つ、サボり魔だったから…私服を着ていたと…」 「そーゆーこと。ど?運命の再会を果たした気分は」 「…別に…興味ないもの。面倒なだけよ…男なんて…」 そう答えると、ふとやりきれなさを感じて…空を仰ぎ見る。 ……モウ、メンドウ……。 自分の意地が邪魔して、人との間に壁を作る。 相手が男なら尚更よ、価値観そのものが違う…解り合えるわけないもん。なら、一人で良い…これが私の出した結論。 「……興味ない、面倒。今だけさ、そう言ってられんのは…」 “ゾクッ” 耳元で聞こえる、低く艶やかな声に体が、ビクッと反応する。 な…何なの?この人…。 チラッと相手を見遣ると、私の反応を楽しんでるのか、何とも言えぬ笑みを浮かべてる。
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