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「離し……」
ニヤリと不気味な笑を浮かべる相手に、恐怖を感じて言葉を飲み込んだ。
「俺のイトコがさ、昨年死んだんだよ。ソイツ…彼女を助けるとか言ってさ…」
「……アナタのイトコ…って」
「俺と年一緒。早すぎるだろ?…俺、彼女を許せないンだよなぁ」
「…ごめん、帰るわ。多分…時間の無駄だろうし…」
背を向けるも、手は掴まれたままで離してくれそうもない…。
…何だろ、この胸騒ぎ…聞いちゃいけない気がする。
すっごく嫌な予感…。
「まだ、話済んでねーよ。何、もしかして負けを認めんのかな?美琴ちゃん」
何とも言えない笑みを浮かべる彼。
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