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何だろう…
眠くなってきた……
視界が薄れていく。
目が閉じていく。
みんな……
俺は………
みんな大好きだ。
…
……
………
「…―さん、……たよ!!」
「…ら……こんな所に……」
ん…
何だ?
やけに騒がしいなぁ。
『ワン、ワンッッ!』
『ニャァ……』
何かが俺の顔を舐め回してる。
それと同時に、聞き覚えのある鳴き声が煩いほどに耳に入った。
「タマ!大丈夫?」
「怪我してるわ……」
「こりゃ、あの柵でやったんじゃないか?明日、病院に連れていったほうがいいな。」
「もうッッ!ナナ!!心配したんだよ!」
『ワンワン!』
みんなが居る。
みんなが、俺を探してくれていたんだ。
「タマ、帰ろう。」
俺は、たっくんに抱き抱えられた。
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