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ルイ「いや~人気者は辛いぜー☆」
しばらくして、ファンサービスが終わったのか独り言を大声で言いながらルイが俺達の方へやって来た。
ルイの周りに集まっていた人達はファッションショーがもうすぐ始まるのか、早々に客席に行ってしまった様だ。
李玖「来た来た、自惚れ屋さんが。」
蓮「……自惚れではないと思うよ。」
実際に人気があって皆ルイの周り集まっていた訳だし。
ルイ「あっ!そういえばさ、ファッションショーに“あの”1年美女が出るらしいぜ!」
ルイは俺達の座る隣の席に腰掛けながら、興奮気味にそう言う。
ルイの言葉を聞いた李玖は、怪しげな笑みを浮かべ目を閉じた。
何だろう……物凄く怖い。
蓮「“あの”1年美女って?」
ルイ「……いいか、蓮。“あの”1年美女っていうのはな、ただ見た目が良いだけじゃなく頭脳明晰。そして、モデルの才能と演技の才能が他の生徒に比べてズバ抜けてあると全教師に認められた天才!今この学園で1番話題になっている1年生の女子生徒の事をいうのだー!」
やたら興奮して長々と話しているルイを見ると、本当に凄い生徒なのだろう。
よく周りを見てみると、大半がこの学園の制服を着た生徒だ。
きっとルイの力説した“あの”1年美女の影響でもあるのかもしれない。
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