Ⅹ.SchoolFestival

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蓮「え~……。」 ファッションショーをやるという教室へ向かったのだが、教室の中は広い上に本格的な内装だった。 凄すぎて思わず間抜けな声を出してしまう。 教室というよりもファッションショー会場に来てしまったような錯覚を起こす。 教室の中心にはモデルが歩く客席より段差のある道もあった。名前は知らない。 ルイ「オォ!久しぶり、俺のランウェイ!」 その道を見るとルイは人がたくさんいるのも気にせずに叫んだ。 先程まではざわついていた教室にそっと入って来たので誰も俺達に気付かないでいたのだが、ルイが響くほど叫んでしまったため教室内の人達が一斉にルイへと視線を向けた。 瞬間、教室が揺れた。 正確に言えば教室内の人達がルイを確認して直ぐ一斉に叫んだのだ。 「RUIじゃね!?」 「ルイ先輩だ!」 「RUI君ー!」 「カッケェ!」 と、ルイに向かって生徒もお客さんも男女関係無しに叫んでいた。 ルイは女性ファンよりも男性ファンの方が多いとマネージャーから聞いた覚えがあった。だから男子生徒や男性客の声も混ざっていたんだと思う。 「1人なのかな?」 「他に誰もいないね。」 「握手してもらおうよ!」 ルイはだんだん教室内の人達に囲まれてきていた。 結構な人数だが、それに対して嫌な顔せずに笑顔で対応していた。 俺と李玖は巻き込まれる前にルイを置いて早々と席に着いていた。 李玖「ルイはね、ああやってファンサービスをするのが趣味みたいな変人だから、ほっておいても大丈夫だよ。」 蓮「……流石リーダー。」 流石なんだろうか。 良く分からないので一応褒めておく。 .
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