第五章 柱上落とし合い

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目をつぶって正座し 時を待つ美羅 「いい度胸じゃない じゃ行くわよ・・」 墨壷片手に綾は筆を 美羅の顔に走らせた! 「はぃ、終わり!」 しかし、筆書きは 一瞬で終了した どんな悪戯書きされるか 不安成らなかった美羅は 少し拍子抜け 即座に鏡を見てみると・・ 鼻の下にチョンチョンと 小さく髭が書かれて いただけだった 「ど、どう言う事よ綾! もっとパーッと・・」 「描いて欲しいの? 馬鹿言わないで、仮にも 女の顔よ、貴女には それで十分よ・・ただし 大会が終わるまで 消しちゃ駄目よ・・」 「うー・・」 綾の言葉に言葉を失う美羅 完全に彼女にしてやられた 感じである、しかし・・ 「(おのれ、見てなさい綾! この屈辱 何倍にもして 返してあげるから!)」 相変わらずの負けず嫌い はてさて、今後彼女は どう動きますやら・・
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