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さて午前中の競技も終わり
一同はそれぞれの場所で
昼食となる
「はい、天子、煉君
沢山用意したから
一杯食べてね」
そこに並べられたのは
重箱五つに豪華に彩られた
彩のお手製弁当だった
これを見た回りの人からも
驚きの声が上がる
流石、小料理屋で働いてる
だけあって、料理の腕は
一流である
「うわあ、美味しそう
いただきま~す!」
天と煉はそれぞれ小皿に取り
頬張る様に食べる
「美味し~い!」
「姉さん、凄く美味しいよ!」
二人から誉められ少し
照れる彩・・一方美羅は・・
少し離れた所で正座をし
精神集中していた
「姉さん・・美羅さんは
何やってるの?」
「あぁ、午後から行われる
「大食い競争」に美羅は
参加するから・・
その準備じゃないかしら?」
「ふ~ん・・」
大食いで知られる二口女
大食い競争にでる為の
食事制限は彼女に取って
苦痛であった・・
時折、美羅のお腹の減った
音が聞こえる
「(駄目よ・・美羅・・
此処でくじけちゃ
勝てる試合も勝てなく・・)」
美羅は心の中で
そう呟きながらも
うっすらと薄目を開ける
そこには食べてくれと
言わんばかりの豪華な食事
良い臭いが美羅の食欲増進を
浚に苦しめる・・
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