第五章 柱上落とし合い

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さて午前中の競技も終わり 一同はそれぞれの場所で 昼食となる 「はい、天子、煉君 沢山用意したから 一杯食べてね」 そこに並べられたのは 重箱五つに豪華に彩られた 彩のお手製弁当だった これを見た回りの人からも 驚きの声が上がる 流石、小料理屋で働いてる だけあって、料理の腕は 一流である 「うわあ、美味しそう いただきま~す!」 天と煉はそれぞれ小皿に取り 頬張る様に食べる 「美味し~い!」 「姉さん、凄く美味しいよ!」 二人から誉められ少し 照れる彩・・一方美羅は・・ 少し離れた所で正座をし 精神集中していた 「姉さん・・美羅さんは 何やってるの?」 「あぁ、午後から行われる 「大食い競争」に美羅は 参加するから・・ その準備じゃないかしら?」 「ふ~ん・・」 大食いで知られる二口女 大食い競争にでる為の 食事制限は彼女に取って 苦痛であった・・ 時折、美羅のお腹の減った 音が聞こえる 「(駄目よ・・美羅・・ 此処でくじけちゃ 勝てる試合も勝てなく・・)」 美羅は心の中で そう呟きながらも うっすらと薄目を開ける そこには食べてくれと 言わんばかりの豪華な食事 良い臭いが美羅の食欲増進を 浚に苦しめる・・
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