第五章 柱上落とし合い

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「うーっ!?むーっ!?」 美羅は必死で誘惑に 堪えながら、のたうちまわる さながら、その姿は 他の人から見れば 滑稽極まりない 美羅のその姿を見て 突如、彩は何を思ったのか 食事中の砂紗を呼ぶ 「んあ?なんだ、彩?どした?」 握り飯を頬張る砂紗に 彩は耳打ちする 「ふぅん・・成る程 そいつは面白そうだ!」 彩と砂紗は食べ物を持ち 美羅へと近付く 「美羅、どした?モグモグ・・ 端から見るとムシャムシャ・・ なかなか面白いぞ・・ゴックン!?」 「そうよ美羅・・ムシャムシャ ほ~ら、美味しいわよ~ パクパク・・」 二人はわざと美羅に見える様に 目の前で、美味しそうに 食べはじめた その様子にだんだん額に 💢が浮かび上がる美羅 「あんた達ー!苦しんでる アタシの眼前で食べるとは 良い度胸じゃない! 砂紗、彩!そこに直れ! 切り捨ててくれる!!」 美羅は突如木刀を持つと 二人に切り掛かった 「いけね、やり過ぎたか?」 「砂紗、逃げるわよ!」 「はいよ、了解!」 砂紗と綾は食べ物を持ち 踵を返し逃げ出した 「待てや!コルァー!!」 鬼神のごとき表情で 二人を追い回す美羅・・ あれ?デジャヴ? しかし、食べてないせいか 数メートル追い回した辺りで バタッと倒れた
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