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少年は家に帰ることにした。
自らが住む小さいな村へと。
しばらくして少年は村に着いた。
少年は絶句した。
その村が焼けているのだ。
聞こえるのは悲鳴と魔族の冷たい笑い声。
見えるのは殺される人々と燃える家。
全てが絶望としか言えない状況だった。
少年はただただ立ち尽くすしか出来なかった。
「かっ母さん達は!」
暫くして、少年は、正気に戻り、不安過ぎる自らの家へと走り出した。
少年の走っているその姿は正に韋駄天を思い浮かばせるようにも思われる。
少年はそう時間がかからない間に自分の家に着いた。
家の前で足を止める。
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