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しかし魔物は腕を振り下ろさなかった。
いや振り下ろさなかったのではない、振り下ろせなかったのだ。
近づけば近づくほどます殺気に体があと一歩のところでうごけなくなったのだ。
「くっ…!」
魔物は悔しいそうに下唇を噛む。
ヨミはそんなことも気にせずに一歩一歩歩きだす魔物元へと…。
魔物は恐怖で足がすくんでしまっている。
ヨミは魔物の目の前まで来て立ち止まる。
そのまま手を振り上げる。
「まて話せばわかる!」
なんてきたない奴なんだろうかこいつは、たくさんの人々ましてや自分の家族を殺しておきながら命ごいをはじめやがった。
絶対許さない!!!
ヨミの腕は一気に振り降ろされる。
その腕は心臓目掛けて一直線にむかっていった。
「やめろ!!」
しかしそんな魔物の声も届かずヨミの拳は魔物の心臓を貫いた。
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